2019年度研修プログラム

NTNU修士課程院生の来日研修

2019年7月18日~8月15日、マルテ・ベルグ(Marte Berg)、シリエ・スヴェニュンセン(Silje Svennungsen)、スーザン・アンデシェン(Susann Andersen)の3名が、本学国際学生宿舎に滞在し、サマープログラムに参加して、日本社会のジェンダー、ダイバーシティ状況について学んだほか、フィールドワーク方法論の授業内で、それぞれの修士論文研究についてのプレゼンテーションを行うなど、本学院生との研究交流の機会を持った。

 

来日院生がNTNUのブログに東京での経験を綴った記事を投稿しています(ノルウェー語)。


お茶大院生のノルウェー研修

2019年8月下旬~9月中旬、2名の本学院生がNTNUを拠点に各々の研究プロジェクトのための調査を行ったほか、9月上旬にNTNUで開催された本プロジェクトのセミナー・ワークショップに参加した。

松田こずえ(博士後期課程 人間発達科学専攻 保育・児童学領域)

9/16~20トロンハイム、9/21~23オスロにて、ノルウェーにおける幼児教育とジェンダーについて調査。トロンハイム市内幼稚園、NTNU、クイーン・モード大学、オスロ子ども図書館、オスロ大学を調査訪問。

下川自子(博士前期課程 ジェンダー社会科学専攻)

8/24~9/19トロンハイムにて、ノルウェーにおけるDV被害者保護・支援について調査。NTNUの「ジェンダーとノルウェーの文化」の講義に出席し、ノルウェーのジェンダー状況について学習。NTNU、トロンハイムクライシスセンター、オラビス病院を調査訪問したほか、ヨーロッパDV学会に参加。

 

NTNU研究者の在外研究・IGSセミナーの開催

2019年10~11月に博士号取得を間近に控えたNTNUのドクター院生が来日し、日本のトランスジェンダー状況の調査を実施、今後の研究推進の足掛かりとなる研究交流や当事者インタビューを行った。

フランス・ローズ・ハートライン(PhD programme in Interdisciplinary Studies of Culture)
france rose hartline

10月7日~11月7日、IGS提供の研究室を拠点に、日本のトランスジェンダーをめぐる状況に関する研究・調査を行った。アドバイザーを務めた石丸径一郎准教授(人間発達科学専攻発達臨床心理学領域)との共同研究計画の立案がされた。

10月24日には本学院生・研究者を対象としたIGS英語セミナー「Legal Gender Recognition and Messy Trans Experiences in Norway」の講師を務めた。

ハートライン氏の滞在中の活動のレポート(英語)がNTNUのブログに投稿されています。

 

お茶大研究者によるセミナー開催・ノルウェー調査

2019年9月、NTNUでのセミナー・ワークショップ開催参加機会に、本学INTPARTメンバーによるゲストレクチャーとノルウェー調査が実施された。

ゲストレクチャー「Abolition of Gamete Donor Anonymity」(仙波由加里)

9月18日(水)のSession 2としてゲストレクチャーが開催された。

「出自を知る権利」という視点から精子・卵子ドナーの匿名性を廃止しようという、世界的な動きに着目し、オーストラリアとニュージーランドにおける匿名性廃止に至る過程の調査結果から、日本は何を学ぶことができるかを考察する内容。

講師の仙波の出席がかなわなくなったため、石井が事前に準備されていた原稿を代読。NTNU研究者のほか、ノルウェーで生殖医療に携わる医師や、生殖医療により子どもを持った当事者が出席。質疑応答では、ノルウェー側参加者から、日本社会において生殖医療についての議論がどのようにされているか、人権意識がどのように制度や習慣に反映されているかという点を中心とした質問が出された。

ノルウェー調査

申琪榮
9/12~15ベルゲン、9/21~23トロンハイムにて、ノルウェーにおける政治とジェンダー、若者の政治参画について調査。ベルゲン大学、NTNU、トロンハイム地方議会を訪問。

小玉亮子
9/20トロンハイム、9/21~23オスロにて、ノルウェーにおける幼児教育とジェンダーについて調査。トロンハイム市内幼稚園、クイーン・モード大学、オスロ子ども図書館、オスロ大学を訪問。